校長挨拶

伊賀白鳳高等学校に入学するみなさんへ

 
 入学されたみなさんには、本校で共に学び、互いに磨き合い、そして協力し合いながら、三年後には、これからの新しい時代を担う頼もしい若者となって巣立っていくことを期待しています。

 伊賀白鳳高校は、工業・農業・商業・福祉の4つの分野、7つの専門学科を有する専門高校です。これまで、地域の中核的人材として、あるいは県内外を舞台に活躍する卒業生を輩出してきました。

 義務教育ではなく、自らの希望した高校生活が始まります。高等学校での三年間は、長い人生の中ではごく短い年数ですが、みなさんの将来を決めるうえでは非常に大切な三年間です。この大切な高校生活の出発にあたり、私から三つ話しをします。
 
 まず一つ目は「挨拶」です。
挨拶は、相手を思いやる気持ちを言葉にしたものです。「おはようございます」「よろしくお願いします」「ありがとうございます」
そのひと言が、相手の心を温かくし、自分自身も前向きな気持ちにしてくれます。
そして挨拶は、出会った相手の心の扉を開く鍵でもあります。
初めてのクラス、初めての友達。そんな不安なときこそ、勇気を出して自分から挨拶してみてください。そのひと言が、皆さんの学校生活をより豊かなものへ導いてくれます。
一人の挨拶は、小さな一歩かもしれません。しかし、その一歩が周りに広がり、クラスに広がり、学校全体を温かい雰囲気に変えていきます。
挨拶が響き合う学校には、笑顔が増え、安心して過ごせる空気が生まれます。
皆さんの「挨拶」は、これからの学校生活を支える大切な力なのです。私は、伊賀白鳳高等学校を三重県一挨拶のできる学校にしたいと思っています。

 二つ目は、「目標と取組」です。
目標は、ただの願い事ではありません。目標は未来を描く力であり、自分の未来を自分の力でつくろうとする最初の行動です。
では、どのような目標を立てればいいのか。目標は、勉強・進路・部活動・趣味など、どのような内容でも構いませんが、具体的であることが大切です。「勉強を頑張る」「みんなと仲良くなる」という目標では具体的とは言えません。例えば、「〇〇大学に進学する。」「専門の資格一級に合格する」など、「三年後の自分」を具体的にイメージできるものが理想的です。
目標が定まったら、次に行うことは目標を達成するための具体的な「取組」を考えることです。例えば、「大学に進学する」という目標に対して、中間目標として「評定平均4・5以上をとる」という目標を立て、その中間目標を達成するために、「毎日家庭学習を1時間行う」という取組などが考えられます。また、「専門の資格一級に合格する」という目標に対して、一年後に「資格二級」に合格するという中間目標をたて、中間目標を達成するために「資格取得に向けた学習を毎日30分行う」などが考えられます。
ここで大切なことは、自分の立てた目標を達成するために、毎日必ず一定の時間、例外なく自分が決めた取組を行う。この日々の努力の積み重ねが何よりも大切です。努力は決してみなさんを裏切らず、きっと目標を達成させてくれるでしょう。

 三つ目は、「自分で自分を褒められる高校生活にする」ということです。そのためには、自分を甘やかすのではなく、自分に厳しく 前向きに努力し、挑戦し、成長し続けなくてはなりません。思い通りにいかないこと、うまくいかないこともあるでしょう。
そんな時こそ、自分の中にある「できたこと」に目を向け、昨日より少し進歩したこと、最後まであきらめなかった自分、誰かのために動いた一歩。そうした小さな成長を見つけ、自分の頑張りを大切にしていく。その積み重ねが確かな成長につながるのです。
みなさんの高校生活が「よく頑張った」と心から自分自身で言える三年間になることを願っています。

 今日からみなさんの人生の新しいページが始まります。
「挨拶をする」 
「具体的な目標を立て、その目標を実現するための取り組み続ける」
「自分で自分を褒められる高校生活にする」
その三つを胸に、本校での一日一日を大切に過ごし、充実した高校生活を送ってください。
 
 次に、保護者の皆様にお願いいたします。私たち教職員は、お預かりしたお子様が、様々な教育活動を通して、将来、社会の一員として立派に活躍できる力を身につけられるよう、全力で応援いたします。そのためには、学校と保護者の皆様との密接な連携と相互の信頼が不可欠です。
 御家庭におかれましても、お子様を温かく励ますとともに、必要なときには、毅然とした態度で御指導いただきますようお願いいたします。
 
 高校時代は、人が大きく成長する時期です。お子様が本校で学ぶことにより、学力を伸ばし、体力を身につけ、人間性を育んで、自ら考え、行動することのできる頼もしい若者に成長できるよう指導していきます。特に生徒指導や教科指導においては厳しく指導することもあろうかと思いますが、保護者の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。また、心配なことなどがございましたら、お気軽に学校まで御相談ください。
 
 新入生のみなさんが、伊賀白鳳高校の生徒として、自信と誇りを持ち、それぞれの「目標」に向かって、充実した高校生活を送っていただくことを期待して、校長挨拶といたします。
  


令和8年4月 

三重県立伊賀白鳳高等学校
                                校長   今髙 成則