校長挨拶
平成二十四年度
入学式 式辞
温かな日差しも日ごとに増し、爛漫の花に彩られて、新しい季節がめぐってまいりました。
春の温かい日差しが注ぐ今日のこの良き日に、PTA会長様はじめ役員の皆様、ならびに保護者の皆様のご列席のもと、平成二十四年度伊賀白鳳高等学校第四回入学式をこのように盛大に挙行できますことは、私ども関係者にとりましても大きな喜びとするところでございます。
また、本日ご臨席を賜りましたPTA会長様はじめ役員の皆様には、ご多忙の中、誠にありがとうございます。高いところからではございますが、厚くお礼申し上げます。
先程、入学を許可いたしました二八〇名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様に、改めまして職員一同、心からの祝福を申し上げますと共に、歓迎致したいと存じます。
さて、新入生の皆さんは、これからの高校生活に大きな夢と期待を胸に、今日、伊賀白鳳高等学校の入学式に臨まれたことと思いますが、そうした皆さんをお迎えするに当たりまして、一言申し述べたいと思います。
これからの学校生活は、自らが社会に巣立つための準備期間であり、様々なことを身に付ける「訓練の場」であると考えてください。
「訓練」は決して楽しいものばかりでは無いでしょう。むしろ苦しいことの方が多いかもしれません。しかし、その訓練は、誰のため、何のため、でしょう。
ここでの努力は、必ずや自らを高め、自己実現に向け着実に成長していくはずです。『初心忘るべからず』と言う言葉もありますが、今の気持ちを忘れず、粘り強く頑張り続けてほしいと思います。
本校の校訓は「賢く」「優しく」「逞しく」であります。
この校訓を柱として、「力」と「志」をもった職業人の育成が本校の教育方針であります。
すなわち、自ら学び考え判断し行動する「賢さ」と、思いやりの心と規範意識をもち社会に貢献する「優しさ」、専門的な知識、技能・技術を身につけ、未来を切り拓く「逞しさ」を身につけていただきたいと願っています。
社会は、依然として厳しい状況が続いており、将来の日本の姿が見えにくくもなっています。
そうした社会を生き抜くためには、自らを磨き高め「逞しさ」をこれまで以上に身に付ける必要があると考えます。
入学したばかりの皆さんに卒業時の話をするのは、いささか早すぎるのではと思われるかもしれませんが、三年間は思う以上に早くあっという間に過ぎていくことでしょう。だからこそ入学した今、目指す将来の自分に向かって成長し続けるために何をすべきかを考えて欲しいと思います。
そんな願いもあって、この後、これからの高校生活を送る上で大切なこと、社会が求める人材となるために身につけておきたいことなど、事業所様から講師をお招きしてお話をいただくことになっております。
是非、お話を参考にして有意義な実り多い高校生活を送っていただきたいと思います。
最後に、保護者の皆さまに一言お願いを申し上げます。
教育は学校だけで出来るものではございません。ご家庭でおやり頂かなければならない事、学校が成すべき事、双方が役割を認識し協力しあっていくことが大切であると考えております。担任をはじめ学校との連携を図り、お子さんが健康で規則正しい生活を送る事が出来ますようご支援をお願い申し上げます。
では、新入生の皆さん。心身共に健康で、有意義な高校生活を送られることを心から期待して式辞といたします。
三重県立伊賀白鳳高等学校
学校長 髙田 宏司